ちょっと前のイベントですが、開催時のメモを発見したので書いておきます。
nagasaki-it-engineers.connpass.com
ソフトウェアテストことはじめ
タイトルにもある、「ソフトウェアテストことはじめ」とは一体何かというと、その名の通り「ソフトウェアテストを初めて学ぶには、何から勉強したらいいのか?」という話です。
自分で言うのも何ですが、このスライドはかなり評判が良かったです。
実際に発表を聞かれていない方にも、「良いスライドだね!」と言われました。
内容は、自分が入社して品質保証部に配属されてから入社三年目(現在)に至るまでに勉強したことを時系列にまとめたものです。
おそらく、自分自身初心者ながら作ったスライドなので、入社後間もなくて右も左もわからないような方にも理解出来る内容だと思います。
特に参考にしたもの
この資料を作るときには色々な本だったりURLだったりを参考にしているのですが、特に参考にしたのは以下のブログ、スライドです。
名古屋で働いておられるきょんさんのブログです。
きょんさんはもう色々と勉強のスピードであったりモチベーションであったりが凄まじく、一度WACATEでお見かけしたことがありますが、同じレベルで会話できるようになるのはいつになることやらと思った記憶があります。
次はよく勉強会関連でお世話になっている、池田さんのスライドです。
こちらも、3万円とタイトルにある通り
非常に具体的で取り組みやすい内容で書かれていてとても参考になります。
入社1年目とか2年目の方には特に読んでほしいなと思います。(自分もまだ三年目ですが…)
モチベーションが高い?
当日発表した際は、「すごいモチベーションですね」などと言われたのですが
全然そんなことはありません。モチベーションがあって今日みたいにブログを書ける日もありますし、全然なくって何もする気にならない日もあります。
ただ、モチベーションがあるときに頑張ったりモチベーションなくってもちょっとだけ頑張ったり、たまにはストレス解消したりして頑張っていると、これくらいのスライドなら作ることができます。
日々実感していますが、物事は一つ一つの積み重ねでしか変わりません。だからこそ、こうして頑張って何かのアウトプットができるのは達成感があります。皆さんもぜひ勉強会を主催して、スライドを作ってみてください。大丈夫です、自分も最初はとてもへたくそなスライドでしたから。(今も修行中です)
テストスキルを測ってみよう:池田暁氏
当日は日頃お世話になっている池田さんが、この勉強会用にスライドを作ってきてくださいました。こちらもとっても勉強になります!
先日自分はTPI NEXTの勉強会にも参加したのですが、
(詳細はこちらのレポートをご覧ください:長崎IT技術者会 第7回勉強会「TPI NEXT 日本語版 勉強会」 参加レポート - mhlyc -presentation)
テストプロセス改善は、基本的にチームのテストプロセスに焦点を当てています。
なので、それを個人レベルに適用しようとするとそれはすなわち一人テストチームのテストプロセス評価になってしまう。なので個人レベルの活動に当てはめるのはあまり良くないのではとのことでした。
じゃあ何を使えばいいの?という問いに対する答えが「Test.SSF」です。
上記のスライド作者の池田さんのツイートにもある通り、
取り急ぎ,個人のレベルを計ろうと思ったらtest.SSFがよいと思うんだ。excelシートも公開されているから,カスタマイズの敷居も低い。これがあまり活用されていないのはもったいないよなぁ。
— いけどん (@ikedon0505) 2015, 10月 30
Test.SSFは個人のスキルを測定するために作られたもので、Excelシートも公開されていて非常に使うハードルが低いんです。当日は実際にアセスメントを体験してみたのですが、とても使いやすく導入しやすそうに感じました。
Test.SSFの使い方
1. カテゴリを選ぶ
まずTest.SSFはカテゴリが二つあります。
・開発技術スキルカテゴリ
・管理技術スキルカテゴリ
の二つです。あまり管理業務を普段やらない方は、開発技術スキルカテゴリの方が評価しやすいかもしれません。ということで、まずはこのカテゴリをどちらか選びます。もちろん両方やってもいいです。
2. テストレベルを選ぶ
当日はシステムテストレベルで実施しました。こちらも、普段自分がよく触れているテストレベルで実施すると良いでしょう。
3. チェックリストを見ながら、評価を実施する
勉強会では主観でのアセスメントを実施しましたが、客観的に見てもらったり、スキルの評価基準となる数値を設定したりしても良いですね。
Test.SSFによるアセスメントのメリット
このTest.SSFによるアセスメントのメリットは、「自分の得意分野、苦手分野が視覚化できる」という点です。
自分がやってみた時は、「要求分析」や「マネジメント」に関するスキル評価が低く出ました。(このアセスメントは主観で実施しました)
こうして実際に評価してみると、「これは業務で必要だけど、まだ身についてないなー」「この辺は今のうちに勉強しておいたほうがいいかもなー」などと考えるきっかけになります。
ちなみにこのスキル評価は4段階で実施していて、最終レベルであるレベル4は「自ら新技術を開発できる」レベルです。すごいですね…
みなさん、テストを勉強しましょう!
以上、勉強会の内容からちょっと発展しましたがレポートでした。
参考になりましたら幸いです!