SHIROBAKOと技術者倫理
SHIROBAKOという、アニメ制作のアニメを先日みました。
これは個人的には神アニメだと思っていて、特に若手・新人で仕事始めたばかりの人にはとても有意義かつ共感できて面白い作品なのですが、内容について細かく書くと本筋から外れるのでまたの機会にするとして
今回は「技術者倫理」の話をします。
作中で、原画されている方の「クリエイターにとって、関わった話数一本一本が名刺代わり。流して描く作品なんて無い」といったセリフがありました。
うーん。深いなと思いました。
エンジニアにとって名刺とはなんだろうか?
これをエンジニアに置き換えたら、何が名刺になるでしょうか?
プログラマはコードでしょうか。
QAなら、指摘票とかですかね?
しかし、自分は思いました。「もしかしたら、流して仕事してしまっているかもしれない」と。
実際に仕事をするとき、全く同じメンバーで全く同じ仕事をすることはほぼありません。
次はメンバーが変わったり、仕事の内容がちょっと変わったりします。
そういう中で、何がその人の評価になるかというと、それはやはり「過去の仕事の1件1件」ということになります。
「一つ一つの仕事におけるアウトプットが名刺代わり」というのは大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それは決して過言ではありません。
自分が何か言い訳をして、てきとうな仕事をして出したアウトプットを見て評価する人もいますし、やる気を出して良質なアウトプットを出したのを評価する人もいます。何が評価されるか、それは当然一つ一つの仕事のアウトプットになるのです。
自分の仕事が、名刺代わりになるか?と考えることはすなわち自分の仕事に責任を持つこと、いわば技術者倫理を学ぶことだと思います。
僕は今は設計レビューの仕事を主にしていますが、自分のレビュー指摘一つ一つが自分の名刺となることを強く意識して仕事をしていきたいと思います。