アドベントカレンダー12日目
こんにちは。リリカルです。
テスト分析・設計3行まとめシリーズが完結しましたので、次は次回WACATEの必須予習項目であるテスト技術者のFoundation Levelシラバス について簡単にまとめていきます。
WACATE2016 夏 満員御礼!と 予習内容について - WACATEブログ
ひとまず1章を読みながら、簡単なマインドマップもどきを作ってみました。
読みづらいかもしれませんが、なんとなくイメージだけでも伝われば…
(このマップには描いていませんが、1章の最後には「行動規範」のページがあります。こちらも大事なページですが、今回は割愛します)
ちなみに、勉強するときにマインドマップ描くのは結構楽しいのでオススメです。
以下、個人的に大事だと思ったことをまとめています。
1.1 テストの必要性
なぜテストが必要なのですか、という問いに答えています。
テストの目的には様々あり、一つがシステム稼働後に発生する障害を未然に摘出し、これを修正して品質の向上に寄与することです。他にも、品質の計測やプロセスの改善、ステークホルダヘの情報提供を目的としてテストが実施されます。
1.2 テストとは何か
ここではテストとは何なのかを説明していて、特に「テストを実行するだけがテストではない」というのを強調しています。
例えば、計画、コントロール、テスト条件の選択、テストケース設計、などなどテストの活動には様々なものがあります。
また、1.1で述べたようにテストは様々な目的を持って実施されます。
デバッグとテストはイコールではないことにも注意が必要です。
1.3 テストの7原則
テストにおける原則、ガイドラインとして以下の7つが挙げられています。
- テストは欠陥があることしか示せない
- 全数テストは不可能
- 初期テスト
- 欠陥の偏在
- 殺虫剤のパラドックス
- テストは条件次第
- 「バグゼロ」の落とし穴
テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス 日本語版 p.15より引用
概ね、表題で何を言いたいのかはわかると思います。詳しくはシラバスを参照してください。
1.4 基本的なテストプロセス
基本的なテストプロセスについて述べられています。
- 計画とコントロール
- 分析と設計
- 実装と実行
- 終了基準の評価とレポート
- 終了作業
テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス 日本語版 p.16より引用
各作業の概要についてはシラバスに記載されています。また、さらに上のレベルであるAdvanced Levelのシラバスでは、分析と設計が別々のプロセスとして扱われていたりします。
1.5 テストの心理学
テストの独立性
テストやレビューのためのマインドセットは、ソフトウェア開発の場合とは異なることが多いです。ここで重要なポイントの一つが、「独立性がどの程度か」というところです。
例えば、QAのようなテスト専任チームや外部の専門企業に委託することで、独立性が高まります。作った本人がテストする場合はその逆で独立性が低いわけですが、独立性が高ければ高いほどその作者のバイアスは取り除かれ、欠陥の摘出としても高い効果が期待できます。しかし当然作った本人しかわからないホワイトボックス的な観点のテストもあるため、一概に全てのテストを委託すればいいという話にはなりません。
テスト担当者にもとめられるマインドセット
テストで欠陥を摘出する行為は、開発者に対する非難と受け取られることがあります。そのため、特に欠陥を指摘する際は客観的な言動を心がけ、敵対感情を煽るようなことは避けなければなりません。
また、エラーを積極的に見つけていくためには好奇心や悲観的な考え、批判的な視点、細部まで見逃さない注意力、エラーを嗅ぎつける経験が必要になります。
その他、この章ではテスト担当者に求められるマインドセットについてまとめられています。
次回予告
以上、簡単にですが1章のまとめでした。次回は2章をまとめていきます。