mhlyc -practice

ソフトウェアテストと品質保証がメインテーマです。

テストマネージャ試験対策勉強会を開催しました

テストマネージャ試験対策勉強会

こちらの勉強会を開催しました。
connpass.com


資料はこちらです。

www.slideshare.net
勉強会の中で出てきた議論について、簡単にまとめておきます。

リスクベースドテストについて

今回の勉強会では、メインのテーマとして「リスクベースドテスト」を扱いましたが、なかなか実際に実践するとなるとハードルも高く感じると意見が出ました。確かに、知っているのと実際にできるのはギャップがあるかもしれません。

私の用意した演習・模擬試験について

当日は、私が用意してきた演習と模擬試験に取り組んでいただいたのですが、思いの外反響があり良かったです。
試験を実際に受けたことのある方からは、次のような問題は出題された記憶があるとのことです。

  • 機能、可能性、影響などがまとめられた表(例えば、以下のようなもの)が提示されて、どの項目を優先するか選択する

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  • リスクの一覧を示されて、プロジェクトリスク/プロダクトリスクはどれか、正しく分類したものを選択する
  • その他、「あなたは〜のテストマネージャです。この前提で、以下の問いに答えなさい」といった形式の文章問題

特に、プロジェクトリスク/プロダクトリスクの分類は議論が盛り上がりました。
個人的には、テストによって軽減できるものがプロダクトリスクだと考えています。例えば、プログラムが期限内に完成しないというのはプロジェクトリスクですが、プログラムは完成したがバグがたくさん残っているというのはプロダクトリスクです。
他には、単純にプロジェクトに関わるものか、プロダクトに関わるものかで分類するのではという意見もありました。おそらく、両方含むリスクもあるのではと思います。

個人的な感想

思ったより、テストマネージャ試験は応用的な、知識ではなく考え方を問う問題が多そうです。(記述式ではなく、選択式ではありますが)
シラバスに載っているようなことは知っていて当然で、その上でテストマネージャとしてどのように考えるかが問われるようです。
なので、Webなどで問題を解く際も「どうしてこの答えになるのか?」という理由のところを突き詰めて考える必要がありそうです。
非常に勉強になる内容でした!参加くださったみなさま、ありがとうございました。