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僕が書きたいことをひたすらに書き綴る、自己満足のブログです。

「コンテキストの理解と実践」UXワークショップ参加レポート

先日、こちらの勉強会に参加してきました。

uxdt.connpass.com

本記事はその参加レポートです。

当日のスライドも公開されています。

goo.gl

最初にアンケート

最初に、いくつかアンケートがありました。

どんな人が参加していたの?

参加者層は以下のような感じでした。

  • UXデザイナー
  • アートディレクター
  • ディレクター
  • 営業・マーケティング
  • エンジニア

普段はエンジニアの集まる勉強会に行っているので新鮮でした。

UXについて、普段どんな勉強をしていますか?

普段は書籍で学習している方が多いようでした。中にはWebサイトやセミナーから情報を得ている方もいるようです。

UX DAYS TOKYOについて

カスタマージャーニーマップ、UXの5層、Googleデザインスプリントといった要素を第一人者と学べる機会とのこと。2018年も開催予定のようです。

2018.uxdaystokyo.com

勉強会の流れ

当日は以下のような流れで進行していきました。

  1. コンテキストを理解する
  2. UX(コンテキストを含む)を考慮したサイトかどうかを見分ける視点を身につける
  3. UXを取り入れたデザインの考え方を学ぶ

UXとは何か?

UXとは何かを参加者の数人に質問されました。印象に残った回答は「利用者がサービスを使っている時から、使い終わった後までを含めた全ての体験」という回答です。利用している間に限らないというのが確かにそうだなぁと感じました。

普段UXをどうやって設計していますか?

みなさん悩みどころのようで(?)あまり明確な回答は挙がりませんでしたが、ペルソナを使っている方はいらっしゃいました。

UXの定義

この会では、UXを以下のように説明されました。

UX = ユーザーのタスク+コンテキスト

タスクがある目的を達成することなのに対し、コンテキストはその文脈、背景といった意味です。(私の理解なので間違っているかもしれません…)

コンテキストの抽出(ワーク)

その後、「この写真をみて、コンテキストと言えるものを抜き出しましょう」というワークをやりました。ポイントは「予測」はコンテキストではないということです。「暑そう」とか「〜をしているところではないか」というのは推測なので、できるだけ事実ベースで抜き出すのが良いそうです。

コンテキストに関するWeb記事の読み合わせ(ワーク)

その後、コンテキストに関するWebの解説記事の読み合わせを行いました。全部で8記事くらいありますが、以下のページから全ページ辿っていけます。

uxdaystokyo.com

私はコンテキストを「場所」という切り口で考える記事を担当して3人で読み合わせをしたのですが、「子どもや障がい者にとっては、緯度経度という形式の位置情報よりも別の形式を採用した方がいいかもしれない」という意見が出たのが興味深かったです。

例えば、視覚の不自由な方の音声ガイドとしては「現在地点からの距離・方向」という形式で伝える方がUXとしては良くなるかもしれません。

また、コンテキストといっても全てを取り入れるのではなく、アプリやサービスへの取り入れ方は工夫する必要があると解説がありました。

そのほかUXに関する解説

そのほか、UXに関する解説がありました。モバイルユーザーの理解がUX設計には不可欠であるとし、モバイルユーザーにとっての重要な要素についても解説されました。

モバイルユーザーにとって重要な要素

  • Be there(必要な時にあること)
  • Be useful(使いやすいこと)
  • Be quick(早くできること)

確かにどれもモバイルユーザーの立場から考えると必要そうなことだし、なるほどと思いました。

タスクとコンテキストの抜き出し(ワーク)

次に、タスクとコンテキストの抜き出しを、今度は「旅行」に関する文章を読んで行いました。

この時は、あくまでコンテキストは「利用上のコンテキスト」であるとし、利用状況に関わるもの(タブレットを使っているとか、自宅で使っているとか)以外はコンテキストではないとしました。個人的には「では、それ以外の利用目的とか用途はコンテキストではなく何の括りになるのかな?」と疑問に思いました。コンテキストの理解はなかなか難しいです。

旅行(宿泊施設予約)でサイト評価(ワーク)

最後のワークは、宿泊施設の予約でのサイト評価でした。実際にサイトを訪問し、宿泊施設の予約がスムーズに行えるか試行しました。意外と入力しづらい項目があったり、思わぬところで入力が妨げられたりと気づくことも多かったです。改めてユーザビリティの検証は重要だなと感じました。また、「検索結果として『なし』と表示させるより、初めからグレーアウトして検索させない方が親切」「複数ページを行ったり来たりするのは不親切な設計」とTIPS的な要素も解説していただきました。

UXの「深読み」

UXを「深読み」することで、より企画的にも特徴的なサービスを作ることができると解説がありました。

例えば「旅行のしおり作成」であったり「旅行プランの一元化」みたいなサービスは、需要はあったもののこれまでサービスとしてはほとんどなく、以下のようにそれが実現されたサービスはかなりユーザーも増えてきているようです。「しおり作成」なんかはあまり必要と思いつかないですが、言われてみると確かに必要そうです。kouteisan.com

www.tripit.com

まとめ

最後に以下の項目をまとめとして解説されました。

  • 今回扱った「コンテキスト」はそれだけで奥深いものであり、書籍として一冊書けるレベルである
  • UXは本を読むだけではだめ。実際に手を動かさないと身につかない部分もある
  • UXをぜひ自分の職場で活用してほしい

確かに、参加して満足するのではもったいないです。自分も、なかなか実務に活かすには課題が多いですが、活かしていける方向で頑張っていきたいと思います。

個人的な感想

この勉強会は、UXの入門として非常にちょうどいい勉強会だなと思います。UXに関する書籍は今はたくさん出ていますが、どうしても書籍からだと入りづらかったり誤解しやすかったりする面があると思います。そういう意味で、入口の部分の説明を聞いたり実際に手を動かしてみたりする機会は貴重だと思いました。

また、勉強会の後の交流もとても有意義でした。エンジニアの方、デザイナーの方とそれぞれお話ししたのですが、どの立場からもUXを重要な要素としてとらえていて業務に活用しようとしているのが印象的でした。また、デザイナーの方と話していて、最近はエンジニアとデザイナーの境界もどんどん曖昧になってきているのだなと感じました。

謝辞

スタッフの方々は会場提供から準備、当日の運営まで全てボランティアでやっていただきました。なので参加費も無料でした。お金とっても全然いいんじゃないかと思いましたが、勉強会やそのあとの交流はとても自分の良い経験になりました。

また、「ブログ枠」というのを作っていただいたおかげで、一般枠は全然空いてませんでしたが参加することができました。こういう枠があったらまた参加してブログ書きたいと思います。他の勉強会もやってくれないかな。