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テスト技術者 Foundation Levelシラバス 4章について(2)

アドベントカレンダー16日目 4章:テスト設計技法

こんにちは。リリカルです。

WACATEの必須予習項目である、テスト技術者のFoundation Levelシラバスをまとめています。今日もその続きです。

WACATE2016 夏 満員御礼!と 予習内容について - WACATEブログ

前回は4章の全体像について説明しました。今日はより詳細な説明に入っていきます。

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4章は以下の章立てになっています。一つずつ書いていきます。

 

4.1 テスト開発プロセス

4.2 テスト設計技法のカテゴリ

4.3 仕様ベース/ブラックボックスのテスト技法

4.4 構造ベース/ホワイトボックスのテスト技法

4.5 経験ベースのテスト技法

4.6 テスト技法の選択

 

4.1 テスト開発プロセス

テスト開発プロセスは、ドキュメントをほとんど作らない非形式的なものもあれば、極めて形式的なものまであります。この形式性というのは、テストに関わる状況や時間的余裕など様々なものに影響を受けます。

テスト分析

テスト開発プロセスの中でテスト分析がありますが、ここではまずテスト条件を決めるためにテストベースを分析します。テスト条件から仕様や要件へのトレーサビリティを確立できると、テストによる要件のカバレッジを計測したり変更時の影響度分析をしたりするときに役立ちます。(特に、要件とのトレーサビリティを取ることは派生開発ではほぼ必須といえるでしょう)

テスト分析で考える具体的なアプローチの内容は、得てして対策が必要なリスクに大きく影響を受けます。

テスト設計

テスト設計では、テストに必要なテストデータ、テストケースを検討します。テストケースは構成する要素として、入力データ群、事前条件、期待結果、事後条件などがあります。

テスト実装

テスト設計で作成したテストケースをテスト手順仕様として実装し、優先度付けや順序付けを行います。また、ツールを使ってテストをする場合は、テスト手順をテストスクリプトとして定義します。

4.2 テスト設計技法のカテゴリ

テスト設計技法の目的は、テスト条件とテストケース、テストデータを決定することです。この技法にはいくつかの分類があります。

ブラックボックステスト設計技法

仕様ベースの技法ともいいます。これは、テストベースの分析に基づいてテスト条件やテストケース、テストデータを導出して選択する技法です。ここでは内部構造についての情報を使用しません。

ホワイトボックス設計技法

ブラックボックステストに対して、こちらは構造ベースの技法とも呼ばれ、システムやコンポーネントの内部構造の分析に基づくテストを行います。

経験ベースのテスト設計技法

担当者の知識や経験を基にテストケースを導出します。この技法はブラックボックステスト、ホワイトボックステストと組み合わせて使うことも多いです。

4.3 仕様ベース/ブラックボックスのテスト技法

ここだけ別にしてマインドマップ描いてみました。

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ちょっと早いですが今日は一旦ここまでとしたいと思います。というのも、次回からは具体的な技法の説明をしたくて、ボリュームが増えそうだからです。

次回予告と感想

ここ最近マインドマップもどきを描いていますが、なかなか良い感じです。というのも、色使って目に刺激があるし描いてて楽しいからです。マインドマップはいいぞ。

仕様ベース/ブラックボックスのテスト技法については次回まとめていきます。明日もよろしくお願いします!