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ソフトウェアテストと品質保証がメインテーマです。

転職挫折しました(SIer QA)〜After Story〜

みなさまこんにちは。

前回物議を醸した転職挫折エントリの続編となります。

前回のおさらい

かいつまんで前回のおさらいをしますと、簡単にいうとSIerのQAからなんとなくWebアプリケーションエンジニアへの転職を志したけど、特にプライベートで開発とかやってるわけではなくて何社も同じ理由で断られ(スキルアップの姿勢が薄い)、これはいくつ受けても同じだわと思って転職活動自体を諦め、部署異動の方向で社内調整することにしたというのが前回です。

今回のポイント

今回のポイントは、結局開発の部署に異動できたというところです。2018年12月から、新しい部署で働いています。この点について、簡単に感想と、これらの経験から得たことについて述べたいと思います。

どんな仕事をやることになったか

言語はCOBOLJavaなど、多分他もやっているかもしれませんが様々です。いわゆる受託開発のような仕事が多いですが、インフラ構築とかの案件もあるらしいです。(幅広く受注を受けている部署のようです)

前部署での経験についてはどう思われているか

ある程度、QAでの経験、ソフトウェアテストや品質評価、プロセス改善などについても評価されています。これは嬉しいことでした。
ただもちろん一方で開発経験が不足しているのもあるので、当然プライベートの時間を使ってJavaなど言語の修得はしてきてほしいといわれています。これはもともと覚悟の上だったので特に問題はないです。(日夜勉強中です)

今後求められていること、期待

ゆくゆくは顧客と話して要件を決めていったり、開発を取りまとめるリーダーになってほしいようです。これは私のやりたいことともマッチしていたので、渡りに船といった状況でした。
ただ、やはりリーダー層となると仕事量が大幅に増えるようで、このままだとハードワーカーになってしまって、働き方改革とは逆行する形になってしまうので、限られた時間の中でどう成果を出していくかは考える必要がありそうです。

隣の芝生は青く見えるよねという話

残業は明らかに増えそうです。お客様と決めた納期が差し迫っているので、来週でいいや〜みたいなことはできません。また、そういった厳しいプレッシャーの中で辞めていく人も少なくないようです。

その他、QAから開発に移って思うことなど

自分で作ったモノを疑う難しさ

モノを作りながら、そのモノの正しさを疑っていくのは想像以上に難しいと感じました。また、その中で開発プロセスなど全体にも目を配り、改善を推し進めていくのは大変に難しいことだと思いました。正直、最初は納期までにモノを完成させるところまでで精一杯となってしまいそうです。

テストを嫌う人はやはり多い

あとは、思っていたよりもテストって嫌われ者なんだな、ということを感じました。開発者でテストが好きって人はかなり少ないんじゃないかと思いました。

競争の激化

開発者はQAと比べると人口がもともと多いですから、競争もその分熾烈です。私はこれまでがぬるま湯っぽい環境のようにも思えていましたから、そういった点では異動したことでほどよい緊張感を得ることができました。

部署異動のメリットとデメリット

前回の転職では、自分の年収が大きく下がるデメリットを受け入れられなかったのが大きなポイントでした。その点、部署異動では給与のテーブルは変わらず、評価は下がるかもしれないものの給与の大幅なダウンを回避できるのがメリットです。(会社にもよるとは思います)
また、部署に知り合いがいればスムーズに業務に移行できるという点もあるでしょう。私の場合も、以前お世話になったことのある部署なので、コミュニケーションは比較的スムーズに取れています。

対してデメリットは、とにかく時間がかかることです。部署異動になるとおそらく年スパンで考えたほうがいいです。前回の転職挫折からも、約10ヶ月経過していますが多分早いほうです。これを受け入れられるなら選択肢としてアリだと思います。

キャリアについて思うことなど

今までは、他人と比べることが正直多くありました。こんなエンジニアは伸びるとか、エンジニアに向いてるとか不向きとか。

でもよく考えたら、そういうのってどうでも良くないですか?周りと比べて優れていないといけない理由ってあります?そりゃ、市場に求められる人材であり続ける必要はありますけど、それは市場においての価値を追求しているだけで、全員のエンジニアに勝つ必要なんてないんですよね。マーケットにおいて居場所を作ることが大事で、No.1でい続けることは必須ではないんです。

全ての目標を達成できるとは限らないということに気づくべきです。達成できるものもあれば、無理なものもあるのです。そりゃ向き不向きだってあります。

結局僕は、仕事で必要にならない限りはプライベートで開発をしない人間です。おそらくこれからもそうでしょう。ひとりでに開発していく人に比べたらスキルアップのスピードだって遅いと思います。でも、だからなんですか?

エンジニアとしてスキルアップを目指すのが当然。モノを作ってトライ&エラーを楽しむのが当たり前。確かにそういう人が多いのかもしれませんが、そういう人しか、エンジニアになってはいけないのでしょうか?

そもそもおかしいんです。エンジニアになっていいとか、なってはいけないとか、勝手に決めつけるのが。そういうのは採用する人が考えればいいのであって、他の会社のエンジニアがあーだこーだ言ったところで気にする必要なんかないです。だから、僕はもう、過度に周りと比較するのをやめようと思いました。

私が働く理由

あくまで自分は、お金のために働いています。お金をもらえないのならエンジニアの仕事はやりません。だから、趣味でも仕事でもやることが同じっていう人とは違います。

でも、今の仕事楽しいですよ。やっぱりモノがきちんと動くと感動するし、チームでモノを作るのってワクワクしますし。ほんと、仕事が楽しいです。
もう、それで十分じゃないですか。
最近は、そう思っています。