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ソフトウェアテスト、品質に関わること、たまに変なことを書いていくブログです。

まだ勉強会で消耗してるの?〜賢い勉強会の活用法〜

!注意!

この記事は、「勉強会に参加する人」や「勉強会を企画・運営する人」を誹謗・中傷する目的で執筆されたものではありません。

あくまで「勉強会への参加は、用法用量を守って適切に」という呼びかけのために、あえてキャッチーで強く鋭い表現を使用していることをあらかじめご了承ください。

ちなみに私は勉強会によく参加しています。

 

勉強会は麻薬のようなものである

勉強会というのは、いってしまえば麻薬のようなものです。

このことさえ理解していただけていれば、これから先の文章をお読みいただく必要はございません。どうぞブラウザのタブをCtrl+Wかスマホのフリック操作か何かで閉じていただければと思います。

どういうこと?と思われる方は、すみませんがこれから先の文章でご説明いたしますのでお読みください。

勉強会に参加することのデメリット

一般的に、勉強会に参加する人は「自分のスキルアップに熱心」「上昇志向」「意識が高い」と言われます。

一方で勉強会にはあまり参加しない人もいるわけですが、どういうわけか、あまり「勉強会に参加することのデメリット」には触れられないことが多いように思います。

実際、Googleで「勉強会 デメリット」で検索してもあまりヒットしません。ちょっと近いかな?と思ったのが以下の記事ですが、僕の言いたいことは少し違います。

toyokeizai.net

というわけで、この記事では勉強会参加のアンチパターンを3つ挙げようと思います。

勉強会参加のアンチパターン1「勉強した気になる・わかった気になる」

僕が言いたいことのうち最大のものがこれです。

僕以外の諸先輩方にもよく言われることですが、勉強会に参加することで、勉強した気になったり、わかった気になったりします。

これは、はっきり言ってとても危険です。

というか、皆さんも薄々わかっていると思うのですが、勉強の効率で言えば勉強会に参加するよりも自分で勉強した方がはるかに効率は良いです。

簡単にいうと勉強会に10回参加するよりも、土日の片方を勉強して過ごすのを2ヶ月くらい繰り返す方が(学習速度だけで言えば)圧倒的に勉強できているということです。

例えば、「僕はこんなに勉強会に参加しているのに!能力がついていないなんておかしい!」と思っている人がいるとします。(なお、これは過去の僕のことです)

これは、違います。全くもって逆です。

勉強会に参加しすぎて自分の勉強の時間が取れていないから、能力がついていないんです。勉強会に、出過ぎなんです。いい加減気づいてください。

例えば、自分がつけたい知識があるとき。休みの日とかに自学自習していたら、ある程度の知識は得られると思います。でも、勉強会に出てるだけだったらいつまでたっても永遠に身につかないですよ。自信持って言えます。だって僕がそうですもの。

勉強会って、セミナー形式にしろディスカッション形式にしろハンズオン形式にしろ、そもそもある程度の人数が集まる前提ですよね?その枠の中で企画を考えるんですから、自分のやりたいこととか、知りたいこととマッチするところもあればマッチしないところも当然あるわけで、っていうかぶっちゃけ自分の要望とほとんどマッチしない勉強会だって全然あるわけですよ。そういった勉強会に何度も参加したところで、はたして自分がほしいと思っているスキルや能力が本当に手に入るでしょうか。

このイメージの絵を描いてみました。自分の要望にピッタリ合うような勉強会なんてほとんど存在しないということをこの絵では表現しています。

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なので知識の幅を広げるのには良いと思いますけど、何か目的があってそれを突き詰めて詳しくなりたいというのであれば、勉強会に行っている場合ではありません。さっさと本読んだりネットで調べて自分で手を動かしてみたりした方が、結果的には早く目的を達成できると思います。よく学習においてはインプットとアウトプット両方大切といわれますが、勉強会に参加するだけだと実際に手を動かす機会も少なくなりがちです。

勉強会参加のアンチパターン2「もはや勉強するためじゃなくて誰かに会うために行ってる」

これは上の記事でもあった、参加すること自体が目的になっちゃってるパターンです。

何か聞きたいこと、話したいことがあるなら別ですが、そうではなくて単純に誰かに会いに行くために勉強会に行くのはどうなのかなと思います。会ってよもやま話をしたいだけならTwitterのリプライで「飲みに行きませんか?」とか言って誘っとけばいいわけですし。考え方は個人の自由ですが、どうせなら勉強会には勉強したい人が行くべきかなと。

ただ、この気持ちはわからないでもないです。というのも、勉強会って良くも悪くも人との交流が絶対に発生しますから、知り合いも何人かは自然とできることが多いです。で、知り合いが増えてくると「〜さん元気かな」「久々に〜さんに会いたい」みたいになるわけです。でもこれってただの同窓会とか飲み会ですよね。だったら勉強会じゃなくて飲み会とか食事会でいいんじゃないですか、と僕は思うわけです。

勉強会参加のアンチパターン3「勉強会に参加しすぎて時間貧乏」

これはアンチパターン1にも近いのですが、勉強会への参加って単純に考えてある程度の時間がかかります。自学自習と比べてみましょう。

 

勉強会参加

  1. 会場まで移動する
  2. 勉強会に参加する
  3. 懇親会に行く or 帰宅する

自学自習

  • PCを起動する or 本を開く

 

まあこれはちょっと極端な比較ではありますが(PC開けるだけで勉強はできないだろ的な)、いずれにせよ勉強会に参加するのには時間がかかります。申し込みの手間だってあるだろうし、参加するには会場まで移動しなくてはいけません。それに、勉強会に何回も参加していると、この時間の積み重ねって結構バカにできません。一回の移動で1時間だとしても、10回参加すれば10時間ですからね。10時間あれば技術書の一冊や二冊程度は読み切ることができます。

勉強会の活用法のご提案

じゃあ勉強会には行かない方がいいのね?というと、それはそうとも言い切れません。というのも、確かに自学自習でスキルは身につけられますが、勉強会にはそれとはまた違った方向でメリットがあるからです。ということで、ここからは私が思う賢い勉強会の活用法について述べたいと思います。

マイルストーンとしての活用

自学自習のデメリットとして、「自分以外に見張ってくれる人がいない」というのがあります。要するにサボろうと思えばサボれるということです。

しかし勉強会があるとなると、そうもいきません。少なくとも、勉強会に参加している時間は強制的に勉強ささる*1ので、マイルストーンとしてはとても強制力が強く有効です。というか、マイルストーンとして活用するなら一番いいのは自分が発表者になることです。もはや逃げようがありませんし、下手なものを作ったら自分が恥をかきますから。

外の人と交流する

自分で勉強しているぶんには、外との交流は(何かを自分で公開とかしない限りは)ないです。なので考え方や価値観が、いつのまにか職場での考え方や周囲の人の考え方に影響されて、偏っていることがあります。

そういう時に外の人との交流ができると、「そういうのもあるのか」と違う見方を知ることができて勉強になります。また、勉強会にはわりと業界でスゴイ人がふらっときていることもあるので、「あの人みたいになりたい!」と目標となる人ができたり刺激が得られることもあります。 

知らない分野について知見を広める

自分で学習するだけでは、当たり前ですが自分の知ろうとしていない分野について学ぶことはほとんどありません。ですが、勉強会に参加することで自分が全然興味のなかった分野の話を聞くことになり、それが思いの外今困っていることに役立ちそうだった、みたいな話もあったりします。

どうしてもわからないところを聞ける

勉強会だとそのテーマについては識者が集まっていることも多いので、自分がわからないところや困っているところについて直接識者の意見を聞くこともできます。勉強会後の懇親会だと特に距離も近いですから、話したいことを熱心に議論できてとても有意義な時間を過ごせます。

自分で企画する

自分が聞きたい話とか議論したい話があるのなら自分で企画してしまうのが一番手っ取り早いです。自分が勉強したいことをテーマにして、自分が話を聞きたい人に講演をお願いするわけなので、普通に俺得な勉強会が開催できます。

ただ、クレクレ君的なスタンスだと多分断られてしまうと思うので、「どうしても講演をお願いしたい」という熱意とか「こんな話なら私もできます」という提案が必要になると思います。

僕の場合は自分で講演とかできるわけではないので、なかなか難しいところではあるのですが、LT程度であれば知識とか経験の量ってよりはやる気の問題なので、わりとなんとかなります。ただ勉強会の企画とか準備にはそれなりに工数かかるので、そこはお気をつけください。

まとめ

要するに、学習の方法には自学自習するのと勉強会やセミナーに参加するので大きく二通りあり、それぞれにメリットとデメリットがあるということです。

なんでもそうなのですが、結局メリットもデメリットも表裏なので、どちらが良いとか悪いとかいう話ではありません。バランスよく使い分けましょうということです。

ところが、どういうわけか勉強会に参加することのデメリットというのはなかなか取り上げられません。それで、私のように勉強会で消耗してしまう人もいるのではないか。そういう人に、マジでそれ危ないよ!人によっては麻薬だかんね!という気づきを与えられないか、と思ったのがこの記事を書いた理由です。

勉強会への参加は、用法用量を守って適切に。良い勉強会ライフを!

*1:北海道・東北地方の方言。不可抗力的に〜の動作を強制される、みたいなイメージの言葉です