ドメイン分析勉強会の後、テスト技術者資格試験の話になりました。
そこで聞いたお話をここに書き残しておきます。
「テスト技術者資格試験の対策は、シラバスを読んで勉強すればよい」という誤解
テスト技術者資格試験は、無料で公開されているシラバスが、非常によく書かれています。なので、資格に合格するための勉強は「シラバスを読み込むこと」とされがちです。
ですが、そもそもシラバスとは「学習事項」です。「教科書」ではありません。
ではどのように学習するのが良いのでしょうか?
それは、まず「巻末の参考文献を読んでみる」ところからだといえます。
例:テストマネージャ
自分が次回受ける予定の、テストマネージャ資格試験ではどのような本が参照されているのか試しに調べてみました。
まずはハードルが低い日本語の本から見ていきましょう。以下のような本が見つかりました。
- 「ソフトウェアテスト 12 の必勝プロセス」(日経 BP 社,2005 年)
- 「基本から学ぶテストプロセス管理」 (日経 BP 社, 2004 年)
- 「ソフトウェアテストの基礎:ISTQB シラバス準拠」(ビー・エヌ・エヌ新社,2008 年)
- 「体系的ソフトウェアテスト入門」 (日経 BP 社, 2004 年)
- 「実践アジャイルテスト テスターとアジャイルチームのための実践ガイド」 (翔泳社,2009 年)
- 「ビューティフルテスティング ―ソフトウェアテストの美しい実践」 (オライリージャパン, 2010 年)
- 「ソフトウェア見積りのすべて 第 2 版 ―現実に即した規模・品質・工数・工期の予測―」(共立出版, 2009 年)
- 「ソフトウェア要求」(日経 BP 社, 2003 年)
こうしてみると、ソフトウェアテストに関わる人ならほぼ聞いたことがある本が並んでいます。
Advanced Levelのテスト技術者はいわばテストのプロフェッショナルであることの証明ともいえる資格です。これらの本を押さえていることは確かに常識レベルとして求められるのかもしれませんね。
ちなみに私はまだ読んでません。
まぁ、まだ試験受けてないし…受けるまで半年くらいあるし…
英訳の罠
さらに、シラバスを読もうとすると「英訳の罠」に阻まれます。
というのも、シラバスは比較的大勢の人が英訳しており、訳し方のブレもあって日本語で読むと誤解してしまう箇所が多くあります。
なので、本来であればシラバスを読むときも英文のものを読むべきでしょう。
英語が苦手な人は…英語勉強しましょう!
以上のようなお話を聞きました。個人的にはとても納得です。
テスト技術者資格試験、受ける方は参考にしていただければと思います。